市指定有形民俗文化財
神輿と御旅所(西尾祇園祭)
[ 祇園祭りの神輿と御旅所 / ぎおんまつりのみこしとおたびしょ ]
保存団体伊文神社神輿奉賛会(厄年会)
疫病や災厄除けを祈念する伊文神社の夏の祭礼、祇園祭。その中心となるのが神輿渡御です。現在のように、伊文神社の神輿が城下の町を廻り、西尾城内に鎮座する御剱八幡宮へ渡御するようになったのは、土井氏・三浦氏が城主であった時代の享保16年(1731)から寛永2年(1749)のことと考えられています。寛政(1789-1801)の頃には「祭礼の根本」とされ、伊文・御剱両社の神様の「ご対面」が祭りの最重要ポイントとなりました。この神輿渡御に各町による練り物が随行する神輿行列は、初日に伊文神社を出て大手門脇に設けられた御旅所で一夜を過ごし、2日目に城主名代の拝礼を受け、城内へ練り込んで御剱八幡宮へ。「ご対面」の儀式ののち、再び城下をめぐってから伊文神社へ帰りました。
現在の神輿は明和4年(1764)に京都で造られたもので、この年から祭礼に用いられ始めたようです。重さ約450キログラムもの神輿を、若者たちが回転させ、勢いよく持ち上げるところは、祭りの見どころのひとつです。神輿は市街地の所々で休息をとり、近所の人々のお参りを受けて進みます。参拝した後に神輿の下をくぐると夏病みしないといわれています。御旅所が初めて設けられたのは宝永3年(1706)で、現在の御旅所は文政2年(1819)に新調されたものです。一時期使われなかったものの、地元の努力により復元され、平成19年(2007)には中央通りに場所を移して設置されるようになりました。現在も、神輿が御旅所に入出する際が祭りの見せ場のひとつです。
神輿と御旅所(西尾祇園祭)基本情報
開催日時
7月第3土曜日 【土曜日】15時~
見所の時間帯
15:00 伊文神社 出御式 16:00~16:40 御剱八幡宮 対面式 16:40~20:00 市内渡御 20:00~20:10 御旅所 御座式 22:00 伊文神社 還御式
開催場所
伊文神社 〒445-0822 西尾市伊文町17 御剱八幡宮 〒445-0864 西尾市錦城町327 御旅所(中央通り) 〒445-0825 西尾市会生町 旧西尾城下市街地一帯
※ご来場の際は、公共交通機関をご利用いただきますようよろしくお願いいたします。
最寄り駅・バス停
【名鉄西尾線】西尾駅
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