県指定無形民俗文化財
田貫の棒の手
[ 田貫の棒の手 / たぬきのぼうのて ]
保存団体田貫町棒の手保存会
棒の手は、一説に農民の自衛のための武術であったといわれ、五穀豊穣を祈願する祭礼の神事などとして発達、愛知県各地に伝わっています。互いに手にした棒と棒、あるいは太刀などの武器を打ち合わせて、二人一組で勇ましい演武を披露します。 田貫町に伝わるのは鎌田流で、江戸時代末期の天保年間(1830-1844)に、地元の農民数名が豊田市宮口の道場に入門、免許皆伝の際に目録を授かったのが始まりと伝えられています。棒の手は、江戸時代後半から昭和にかけ、刀や槍、長刀などを使った演技が人気となり、多様化しました。田貫の棒の手も、棒と木刀による農民武芸を引き継ぎつつ、槍・太刀による思わず息を飲む真剣な演技もあり、実に多彩です。
毎年10月第3日曜日の神明社の祭礼で奉納されます。この日は田貫町棒の手大会とされ、小学生から大人まで演技を行います。子どもたちの元気のよい演技、青年による迫力ある演技、免許皆伝者による鬼気迫る演技など、見どころ満載。また、土曜日の午後には町内を巡って演技を披露しており、地元に根付いた民俗芸能です。
田貫の棒の手基本情報
開催日時
10月第3土曜日・日曜日
見所の時間帯
【土曜日】町内廻り 13:00~15:00頃 町内各所で演技 【日曜日】田貫町棒の手大会 10:00~11:30 小学生~大人の演技披露
開催場所
【土曜日】 町内各所 【日曜日】 田貫町神明社 〒444-0301 西尾市田貫町西之川37
※ご来場の際は、公共交通機関をご利用いただきますようよろしくお願いいたします。
最寄り駅・バス停
【六万石くるりんバス】中畑小北
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