国指定重要無形民俗文化財
鳥羽の火祭り
[ 鳥羽の火祭り / とばのひまつり ]
保存団体鳥羽火祭り保存会
鳥羽神明社の創建は大同年間(806-809)といわれ、鳥羽の火祭りはその頃から続くと伝えられる正月の神事です。かつては旧暦1月7日、現在では2月第2日曜日に行われ、その年の作柄や豊凶を占います。祭り前日には、境内に高さ5メートル、重さ2トンにおよぶ茅を竹で巻いた巨大松明「すずみ」が2基、製作から運搬、据付まですべて人力で設置されます。鳥羽町を西の「福地」と東の「乾地」に二分し、くじ引きでこの2基のうちどちらのすずみが福地でどちらが乾地かを決めます。燃え盛るすずみから、その中に納められた「神木」と「十二縄」を取り出して神前に供える早さを競うのです。立ち昇る炎に挑む奉仕者は「ネコ」と呼ばれ、祭り当日の午後に鳥羽海岸にて禊を行ったのち、神社の大幟で作られた特別な衣装を身にまとっています。
火祭りの年占は、すずみの燃え具合で判断されます。よく燃えていると晴れが多く(ただし、勢いよく盛んに燃えると日照りの年)、煙っていると雨が多いといいます。暴風雨や長雨、台風の判断もあり、また、途中ですずみが倒れると地震の恐れがあるともいわれます。 燃え盛る巨大な松明から神木を取り出し競争する点などは大変めずらしく、「天下の奇祭」ともいわれ、平成16年(2004)、国の重要無形民俗文化財に指定されました。
鳥羽の火祭り基本情報
開催日時
2月第2日曜日 15時~21時
見所の時間帯
【前日】 08:00~12:00頃 すずみ製作・運搬・据付 【当日】 15:00~16:00頃 鳥羽海岸にて禊 19:30頃~ 神男・奉仕者のお祓い 20:00頃~ すずみに点火 20:00~20:30 すずみの中の神木・十二縄の取り出し
開催場所
鳥羽神明社 〒444-0704 西尾市鳥羽町西迫89番地
※ご来場の際は、公共交通機関をご利用いただきますようよろしくお願いいたします。
最寄り駅・バス停
【名鉄蒲郡線】三河鳥羽駅
保存会ホームページ
- https://www.tobanohimatsuri.com
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