市指定無形民俗文化財
御田扇祭り
[ 堤通手永御田扇祭り / つつみどおりてながおたおうぎまつり ]
保存団体堤通手永御田扇祭り
明和6年(1769)の本多氏(後本多)以降の岡崎藩は、領内の村々を手永と呼ばれる大庄屋を中心とした6つの行政区に分けていました。西尾市域ではそのうち堤通手永に属した、高落・新村・西浅井・東浅井の4町で御田扇祭りが続けられてきました。正式には「皇大神宮御田扇祭」といい、田植えが終わると、伊勢神宮から請けてきた田扇を納めた神輿が、手永内の村々を順村しました。田扇は、これで田を扇(あお)ぐと害虫を追い払うとされるもので、祭りでは五穀豊穣が祈願されました。
現在も毎年7月に行われており、神輿を中心に大団扇や花笠、幟旗などで構成される渡御行列が特徴です。堤通手永には岡崎市と西尾市の計20町が属し、一年ごとに隣の町へ巡行、つまり町には20年に一度「扇さん」が巡ってきます。町境で行われる神輿や祭具などの受け渡し式は、その町では20年に一度しか見られない貴重な場面です。
御田扇祭り基本情報
開催日時
7月中旬の日曜日 9時~17時
見所の時間帯
09:00頃~ 上箱授受(送るマチ) 12:30頃~ 奉送神事 13:30頃~ 渡御行列出発 15:00頃~ 地境到着 15:45頃~ 神社到着(受けるマチ) 17:00頃~ 神事
開催場所
西尾・岡崎市内の20箇所で、毎年1年毎にマチからマチへ巡行
※ご来場の際は、公共交通機関をご利用いただきますようよろしくお願いいたします。
御田扇祭りの写真・映像を探す
西尾市が記録用に撮影したものや市民の方からご寄贈いただいたものなど、時を越えて継承されてきた西尾の祭りの記録写真・映像をデジタルアーカイブ化し、こちらから検索してご覧いただけます。また、記録写真や映像を利用いただく事も可能です。利用を希望される場合は、事前にご相談ください。