市指定無形民俗文化財
鍵万灯
[ 鍵万灯 / かぎまんとう ]
保存団体貝吹町
万灯山は貝吹町にある標高146mの山で、鍵万灯は毎年8月14日、その西斜面で行われます。「すずみ」と呼ばれる柴の山が、約200mにわたり並べられ、これに火が放たれます。夜空を背にした山頂に「かぎ形」の火線が浮びあがる、幻想的な火祭りです。昔は、火の燃え方でその年の稲の豊凶を占ったともいいます。なお、寛永7年(1630)創建の長圓寺(ちょうえんじ)の山号が「万燈山」なので、鍵万灯は江戸時代初期にはすでに行われていたとわかります。
『友うづら夢物がたり』(明和6年[1769])によると、応徳・寛治の頃(1084-1094)、周辺の真言宗と天台宗の寺々が宗論により対立、合戦となり、里の人々は落命した僧兵たちの霊を鎮めるため、数珠の玉数108の柴の山を積んで火を灯したといいます。一方、長圓寺創建の頃編まれた『万燈山長圓寺記』には、戦国の死者を埋葬した古塚が山頂にあり、これを祀るために里人が万灯を焚くとあります。
鍵万灯基本情報
開催日時
8月14日
見所の時間帯
05:00~07:00頃 下草刈り、すずみ作成 18:00頃~ 親万灯点火 20:30~20:50頃 万灯点火
開催場所
貝吹町 万灯山山頂 〒445-0013 西尾市貝吹町入地内
※ご来場の際は、公共交通機関をご利用いただきますようよろしくお願いいたします。
最寄り駅・バス停
【名鉄東部交通バス】貝吹
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